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【特集】イガ・シフィオンテク選手

先日の全米オープン2022で優勝を果たした、イガ・シフィオンテク選手。

長らく戦国時代と呼ばれており、誰が優勝するかわからない時代が続いてきました。そんな中、最近はシフィオンテク選手の一強時代と言ってもおかしくない状況です。

今回は、シフィオンテク選手について特集します。

全仏オープン 女子シングルス

フランスのパリで開かれている全仏オープン 女子シングルスでシフィオンテク選手が優勝しました。

相手のココ・ガウフ選手は、初めてのグランドスラム決勝の舞台ということで緊張もあったかと思います。しかし、それにしてもシフィオンテク選手の強さは圧倒的で、対戦相手が泣き出してしまうほど…。

全仏オープンのシフィオンテク選手のスコアを振り返ってみましょう。

1回戦:vs ツレンコ選手 6-2、6-0

2回戦:vs リスク選手 6-0、6-2

3回戦:vs コビニッチ選手 6-3、7-5

4回戦:vs 鄭選手 6(5)-7(7)、6-0、6-2

準々決勝:vs ペグラ選手 6-3、6-2

準決勝:vs カサトキナ選手 6-2、6-1

決勝:vs ガウフ選手 6-1、6-3

失セットは4回戦の1セットだけ…クレーコートでは無類の強さを誇ります。

プレースタイルと強さの秘密

イガ・シフィオンテク選手は2001年生まれのポーランド・ワルシャワ出身のテニス選手です。

プレースタイルは、アグレッシブなオールラウンダー。

彼女自身は「ビッグサーブ、トップスピン、バックハンド」を自身の武器と、過去のインタビューで話しています。

それだけでなく、ダブルス経験で培ったタッチ技術も高く、ボレーも上手です。

フォアハンドストロークのスピン量は3,500rpmほどにも上り、あのラファエル・ナダル選手に匹敵します。

また、バックハンドも120km/hほど出ており、このスピードはドミニク・ティーム選手に匹敵します。

以上をまとめると、パワー・回転は男子トップ選手並み、サーブとストロークとボレー技術が高いオールラウンダー…完璧じゃないですか笑

最多連勝タイ記録

前述したように弱点のないオールラウンダーであるシフィオンテク選手。

クレーコートだけではなく、ハードや芝などでも強いです。

なんと今回の全仏オープン優勝により、2000年以降の連勝記録はV・ウィリアムズ選手と並び35連勝で1位タイです。

【2000年以降の連勝記録】

  1. V・ウィリアムズ 35連勝(2000年)、I・シフィオンテク 35連勝(2022年)

3. S・ウィリアムズ 34連勝(2013年)

4. エナン 32連勝(2008年)

5. S・ウィリアムズ 27連勝(2015年)

6. V・アザレンカ 26連勝(2012年)

7. S・ウィリアムズ 25連勝(2014年)

8. エナン 24連勝(2005年)、V・ウィリアムズ 24連勝(2002年)

10. 大坂なおみ 23連勝(2021年)

長らく絶対王者不在で戦国時代と呼ばれたWTA。

シフィオンテク選手一強時代は来るのか!?

全米オープン2022 優勝

2022年の全米オープン女子シングルス決勝は、第1シードのシフィオンテク選手と第5シードのジャバー選手の対決。

序盤は緊張からかジャバー選手に硬さが見え、シフィオンテク選手が第2ゲームをブレークします。第5ゲームでジャバー選手がブレークバックするものの、シフィオンテク選手が第6ゲームを再度ブレークし、第1セットを先取します。。

シフィオンテク選手がそのまま勢いに乗り、第2セットを先にブレークします。しかし、ジャバー選手も負けじとチャンスを狙い、タイブレークに持ち込みます。タイブレークではお互い譲らず、ミニブレークの応酬となります。ところが最後はジャバー選手のショットがアウトになり、シフィオンテク選手が6-2,7-6 (7-5)のストレートで2時間近い試合を制して全米オープン初優勝です。