ATP/ITFツアー

【まとめ】全仏オープン2025

2025年5月25日~6月8日にわたってフランスのパリで開催される、全仏オープン2025に関して記します。

ハイライト動画は「Youtubeで見る」をクリックしていただければ、見ることができます。

決勝を終えて

カルロス・アルカラス選手(2)がヤニク・シナー選手(1)に対して、4-6, 6(4)-7(7), 6-4, 7(7)-6(3), 7(10)-6(2)の5時間29分(全仏オープン決勝最長記録)に及ぶ大逆転勝利を収め、全仏オープン2連覇達成、通算5度目のGSタイトルを獲得しました。

シナー選手が第1セットを先取するも、第2セットはアルカラス選手が先にブレークに成功します。第2セットはアルカラス選手かと思いきや、シナー選手がブレバして、結局第2セットもシナー選手が取ります。

第3セットはアルカラス選手が取り返したものの、第4セットでシナー選手は3度のチャンピオンシップ・ポイントを握ります。しかし、驚いたことにアルカラス選手はこの窮地を凌いでキープし、イーブンに戻します。

第5セット序盤でアルカラス選手がブレークに成功して、そのまま5-4までアルカラス選手が1ブレークアップで試合が進行するも、第5セット第10ゲームのアルカラス選手のサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップで、シナー選手がなんと土壇場でブレークバックに成功します。

そしてタイブレークにもつれ込むも、アルカラス選手が一気に攻めたて、フルセット大逆転優勝を飾りました。

出典:Roland Garros


決勝でアルカラス選手がシナー選手に勝ったことにより、2人の対戦成績は8勝4敗でアルカラス選手が勝ち越す結果となっています

勝者大会スコアサーフェス
2025アルカラス全仏オープン4-6, 6-7, 6-4, 7-6, 7-6クレー
2025アルカラスローマオープン7-6, 6-1クレー
2024アルカラス北京オープン6-7, 6-4, 7-6ハード
2024アルカラス全仏オープン2-6, 6-3, 3-6, 6-4, 6-3クレー
2024アルカラスインディアンウェルズ1-6, 6-3, 6-2ハード
2023シナー北京オープン7-6, 6-1ハード
2023シナーマイアミオープン6-7, 6-4, 6-2ハード
2023アルカラスインディアンウェルズ7-6, 6-3ハード
2022アルカラス全米オープン6-3, 6-7, 6-7, 7-5, 6-3ハード
2022シナークロアチアオープン6-7, 6-1, 6-1クレー
2022シナーウィンブルドン6-1, 6-4, 6-7, 6-3
2021アルカラスパリオープン7-6, 7-5ハード

準決勝を終えて

<トップハーフ>

ヤニク・シナー選手(1)がノヴァク・ジョコビッチ選手(6)を6-4, 7-5, 7(7)-6(3)のストレートで下し、決勝に進出しました。

今までのジョコビッチ選手なら、第3セットのタイブレークを勝ち取ってフルセットまでもつれ込ませることも可能だったのでしょうが、38歳と体力の衰えを隠せなくなった年齢もあり、好調なシナー選手の強打に対して突破口を見出せませんでした。

出典:Roland Garros

12か月後、ここにいるか分からない。ローランギャロスでの試合は今大会が最後になるかもしれない。

                                 by ノヴァク・ジョコビッチ

出典:Roland Garros

<ボトムハーフ>

カルロス・アルカラス選手(2)がロレンツォ・ムゼッティ選手(8)を4-6, 7(7)-6(3), 6-0, 2-0とリードしたところでムゼッティ選手が棄権し、アルカラス選手の決勝進出が決まりました。

出典:Roland Garros

決勝の組み合わせは次の通りです。

  • ヤニク・シナー選手(1) vs カルロス・アルカラス選手(2)

準々決勝を終えて

<トップハーフのシナー山>

ヤニク・シナー選手(1)は、今大会トップ10選手を2人も倒してきたアレクサンダー・ブブリク選手を6-1, 7-5, 6-0の圧倒的なスコアで下し、準決勝に駒を進めました。

出典:Roland Garros

<トップハーフのズべレフ山>

アレクサンダー・ズべレフ選手(3)とノヴァク・ジョコビッチ選手(6)のシード勢対決は、ジョコビッチ選手が4-6, 6-3, 6-2, 6-4で勝利して準決勝に進出しました。

出典:Roland Garros


トップハーフの準決勝の組み合わせは次の通りです。

  • ヤニク・シナー選手(1) vs ノヴァク・ジョコビッチ選手(6)

<ボトムハーフのフリッツ山>

ロレンツォ・ムゼッティ選手(8)はフランシス・ティアフォー選手(15)を6-2, 4-6, 7-5, 6-2で破り、フリッツ山を制しました。

出典:Roland Garros

<ボトムハーフのアルカラス山>

カルロス・アルカラス選手(2)はトミー・ポール選手(12)を6-0, 6-1, 6-4のスコアで一蹴し、アルカラス山を制しました。クレーコートを得意としているポール選手が、ここまで一方的なスコアで敗れるとは驚きました。

出典:Roland Garros


ボトムハーフの準決勝の組み合わせは次の通りです。

  • カルロス・アルカラス選手(2)とロレンツォ・ムゼッティ選手(8)

4回戦を終えて

<トップハーフのシナー山>

ヤニク・シナー選手(1)はシード選手であるアンドレイ・ルブレフ選手(17)でさえも6-1, 6-3, 6-4のスコアで退けてしまうほど、絶好調な様子です。

今シーズン一気に順位を上げてトップ10に食い込んだ、絶好調のジャック・ドレーパー選手(5)ですが、アレクサンダー・ブブリク選手に敗れ、4回戦で姿を消しました。ブブリク選手は今大会、アレックス・デミノー選手(9)にも勝利しており、トップ10選手2人を下しているダークホースとなっています。

出典:Roland Garros

準々決勝の組み合わせは次の通りです。

  • ヤニク・シナー選手(1) vs アレクサンダー・ブブリク選手


<トップハーフのズべレフ山>

アレクサンダー・ズべレフ選手(3)は、タロン・グリークスポール選手が第2セット目の途中に腹部の怪我で棄権したため、準々決勝に駒を進めることとなりました。

ノヴァク・ジョコビッチ選手(6)もキャメロン・ノーリー選手相手にストレート勝利するなど、好調の様子です。

準々決勝の組み合わせは次の通りです。

  • アレクサンダー・ズべレフ選手(3) vs ノヴァク・ジョコビッチ選手(6)


<ボトムハーフのフリッツ山>

ロレンツォ・ムゼッティ選手(8)とホルガー・ルーネ選手(10)のシード勢対決は、ムゼッティ選手の勝利となりました。

出典:Roland Garros

準々決勝の組み合わせは次の通りです。

  • ロレンツォ・ムゼッティ選手(8) vs フランシス・ティアフォー選手(15)


<ボトムハーフのアルカラス山>

カルロス・アルカラス選手(2)とベン・シェルトン選手(13)のシード勢対決は、アルカラス選手の勝利で終わりました。

出典:Roland Garros

準々決勝の組み合わせは次の通りです。

  • カルロス・アルカラス選手(2) vs トミー・ポール選手(12)


WTAの4回戦、イガ・シフィオンテク選手(5)とエレナ・リバキナ選手(12)の対決がフルセットの大接戦で見応えがあったため、紹介します。

過去4度(2020/2022/2023/2024)全仏オープンを優勝しているシフィオンテク選手は、フィリップ・シャトリエを得意としているのですが、近年調子を落としていました。第1セットをシフィオンテク選手が1-6で落とす展開には驚きましたが、その後フルセットにもつれ込み、シフィオンテク選手が辛勝しました。

出典:Roland Garros

3回戦を終えて

<トップハーフのシナー山>

地元フランスのアルトゥール・フィス選手(14)ですが、背中の怪我のためアンドレイ・ルブレフ選手(17)との3回戦を棄権し、ルブレフ選手が4回戦に進出することになりました。

フィス選手は近年急成長している有望な若手選手です。しっかりと怪我を治してツアーに戻ってきてもらいたいです。

ヤニク・シナー選手(1)はイジー・レヘチカ選手を6-0, 6-1, 6-2のスコアで圧倒しました。

ジャック・ドレーパー選手(5)もジョアン・フォンセカ選手にストレート勝ちと好調です。フォンセカ選手は敗れたものの、GS3回戦進出は2006年生まれの18歳であるフォンセカ選手にとってキャリア初の快挙です。期待の若手として、今後の活躍が楽しみです。

出典:Roland Garros

4回戦の組み合わせは次の通りになりました。

  • ヤニク・シナー選手(1) vs アンドレイ・ルブレフ選手(17)
  • ジャック・ドレーパー選手(5) vs アレクサンダー・ブブリク選手


<トップハーフのズべレフ山>

2回戦終了時点で既にシード選手がアレクサンダー・ズべレフ選手(3)とノヴァク・ジョコビッチ選手(6)の2人となっていたズべレフ山ですが、ズべレフ選手とジョコビッチ選手共に3回戦をストレート勝利して4回戦に進出しました。

4回戦の組み合わせは次の通りです。

  • アレクサンダー・ズべレフ選手(3) vs タロン・グリークスポール選手
  • ノヴァク・ジョコビッチ選手(6) vs キャメロン・ノーリー選手


<ボトムハーフのフリッツ山>

ロレンツォ・ムゼッティ選手(8)とホルガー・ルーネ選手(10)が順調に4回戦進出を決めました。フルセットの激闘を繰り広げたルーネ選手は、体力をどれだけ回復できるかが、GS2週目で勝ち残れるかの重要な鍵になってきます。

出典:Roland Garros

フランシス・ティアフォー選手(15)とセバスチャン・コルダ選手(23)のアメリカ対決は、ティアフォー選手がストレートで勝利して4回戦に進出する運びとなりました。

4回戦の組み合わせは下記の通りです。

  • ロレンツォ・ムゼッティ選手(8) vs ホルガー・ルーネ選手(10)
  • フランシス・ティアフォー選手(15) vs ダニエル・アルトマイヤー選手


<ボトムハーフのアルカラス山>

カルロス・アルカラス選手(2)とトミー・ポール選手(12)が勝ち上がりました。

ポール選手はハチャノフ選手とフルセットの死闘を乗り越えての勝利でした。

ベン・シェルトン選手(13)は、チチパス選手を下した新星マッテオ・ジガンテ選手に勝利し、4回戦進出を決めました。

出典:Roland Garros

4回戦の組み合わせは下記の通りです。

  • カルロス・アルカラス選手(2) vs ベン・シェルトン選手(13)
  • トミー・ポール選手(12) vs アレクセイ・ポピリン選手(25)

2回戦を終えて

<トップハーフのシナー山>

アレックス・デミノー選手(9)とヤクプ・メンシーク選手(19)共に、2セットアップからのフルセット逆転負けで2回戦で姿を消しました

出典:Roland Garros

メンシーク選手を破ったエンリケ・ロッチャ選手は2004年生まれの21歳の新星です。これからの活躍に期待しましょう。

ヤニク・シナー選手(1)、ジャック・ドレーパー選手(5)、アルトゥール・フィス選手(14)、ジョアン・フォンセカ選手は3回戦への進出を決めています。

ヤニク・シナー選手がリシャール・ガスケ選手に勝利したことにより、ガスケ選手のキャリアは幕を閉じることになりました。ガスケ選手は幼少期から神童と呼ばれ、ラファエル・ナダル選手のライバルと言われてきました。ガスケ選手、長い間テニス界を盛り上げてくださり、本当にありがとうございました。

勝ったものの、この中ではフィス選手はフルセットの激闘となり、体力の消耗が心配です。

出典:Roland Garros


<トップハーフのズべレフ山>

ウゴ・アンベール選手(22)が脚の怪我のために転倒し、棄権を余儀なくされました。また、デニス・シャポバロフ選手(27)がフルセットからの逆転負けのため、2回戦で姿を消しました。

2回戦までにズべレフ山でシードダウンした選手は6人と、波乱の山と言えるでしょう。

2回戦終了時点でズべレフ山で残ってるシード選手は、アレクサンダー・ズべレフ選手(3)とノヴァク・ジョコビッチ選手(6)の僅か2人となりました。


<ボトムハーフのフリッツ山>

ロレンツォ・ムゼッティ選手(8)、ホルガー・ルーネ選手(10)、フランシス・ティアフォー選手(15)、セバスチャン・コルダ選手(23)は2回戦を危なげなく突破し、3回戦に駒を進めました。

1回戦で多くのシードダウンがあったフリッツ山ですが、2回戦は大きな番狂わせはなく、シード勢は順調に勝ち進みました。


<ボトムハーフのアルカラス山>

キャスパー・ルード選手(7)、ステファノス・チチパス選手(20)のシード勢が2回戦敗退となりました。ルード選手は前哨戦であるマドリードオープンで優勝しており、クレーを得意としている選手なので、この結果には驚きました。

出典:Roland Garros

今シーズンのチチパス選手は、全豪オープンも初戦敗退とグランドスラムで勝ち上がれていません。昨年の全仏オープンは準々決勝まで進出しているため、今大会のポイント失効が大きく、ランキングが大幅に下がる見込みです。

チチパス選手に勝利したマッテオ・ジガンテ選手は2002年生まれの23歳の若手で、イタリアの選手です。ATPファイナルズの開催国でもあるイタリアは、ヤニク・シナー選手を筆頭にロレンツォ・ムゼッティ選手、マッテオ・ベレッティー二選手など、近年多くの有力選手を輩出しています。

トミー・ポール選手(12)、カレン・ハチャノフ選手(24)は3回戦に進出したものの、共にフルセットの激闘となりました。5セットマッチを7回勝たないと優勝できないグランドスラムでは、初週をどれだけ省エネで勝ち上がるかも重要な戦略となります。一方で2回戦を相手の棄権で3回戦に進出することとなったベン・シェルトン選手(13)は大きなアドバンテージを得たと言えるでしょう。

1回戦を終えて

1回戦の前に、2024年に引退したラファエル・ナダル選手の引退セレモニーが行われました。全仏オープンで14度もの優勝を飾り、現役選手の頃から会場に銅像をつくられたレジェンドは、ライバルであったロジャー・フェデラー選手、ノヴァク・ジョコビッチ選手、アンディ・マレー選手に祝福され、笑顔と涙で会場を後にしました。


<トップハーフのシナー山>

ホベルト・フルカチュ選手(30)が期待の若手ジョアン・フォンセカ選手にストレートで敗れました。ジョアン・フォンセカ選手は2006年生まれの18歳の若手ながら、2024年のNextGen ATPファイナルズで優勝、今年の全豪オープンでルブレフ選手に勝利するなど急速に力をつけている有望選手です。

その他はヤニク・シナー選手(1)、ジャック・ドレーパー選手(5)、アレックス・デミノー選手(9)、アルトゥール・フィス選手(14)など、シード勢は順調に2回戦に駒を進めています。


<トップハーフのズべレフ山>

ダニール・メドベージェフ選手(11)が、キャメロン・ノーリー選手にフルセットの末に敗れ、初戦で姿を消す波乱がありました。メドベージェフ選手はそもそもクレーは得意ではないサーフェスであり、また近年はトップ10から外れるなど調子が上がっていない状態でした。しかし、初戦でのシードダウンは衝撃でした。

出典:Roland Grarros

前哨戦であるマドリードオープンでズべレフ選手に勝利したフランシスコ・セルンドロ選手(18)ですが、ノーシードのガブリエル・ディアロ選手に敗退する結果となりました。ガブリエル・ディアロ選手は2001年生まれの23歳、身長203センチもある若手で、先日のマドリードオープンでディミトロフ選手などに勝利してベスト8まで行き、ランキングを60位以内まで一気に上げている新星です。

ズべレフ選手は期待の若手ラーナー・ティエン選手に圧巻のストレート勝利を収めました。調子は良さそうです。

グリゴール・ディミトロフ選手(16)は2セットアップと先行しながらも、3セット目を取られた後に太ももの怪我のため棄権しました。1991年生まれの34歳のディミトロフ選手は、30代以降もトップ10前後で安定した成績を収めていましたが、最近は怪我に悩まされています。

フェリックス・オジェ=アリアシム選手(29)はマッテオ・アルナルディ選手に2セットアップからフルセットの逆転負けを喫し、2回戦進出とはなりませんでした。

ズべレフ山は、初戦でシードダウンが多い山となりました。一方で快勝したズべレフ選手(3)とジョコビッチ選手(6)は、共に前哨戦では調子が良くない状態でしたが、グランドスラムへのピーキングが上手い印象です。ライバルとなり得るシード選手の多くが姿を消したので、勝ち上がりやすい環境になりました。


<ボトムハーフのフリッツ山>

なんと1回戦で第4シードのテイラー・フリッツ選手が、ノーシードのダニエル・アルトマイヤー選手に敗れる波乱がありました。フリッツ選手はハードを得意としている一方で、クレーはそこまで得意ではない選手であり、また最近は調子を落としてはいました。けれども、初戦敗退は正直驚きました。

今年の全豪オープンでチチパス選手やハチャノフ選手を破った期待の若手で第32シードのアレックス・ミケルセン選手がストレートで敗れるという波乱がありました。

また、第21シードのトマーシュ・マハーチ選手が背中の怪我のため棄権し、初戦で姿を消しました。

注目していた選手が続々と初戦で姿を消す結果となりました。最近好調の第8シードのロレンツォ・ムゼッティ選手と第10シードのホルガー・ルーネ選手が勝ち上がる可能性が高まった印象です。



<ボトムハーフのアルカラス山>

この山はカルロス・アルカラス選手(2)、キャスパー・ルード選手(7)、トミー・ポール選手(12)などのシード勢が順調に初戦を突破し、大きな番狂わせのない山となりました。

ドロー

トップハーフは第1シードのヤニク・シナー選手と第3シードのアレクサンダー・ズべレフ選手の山、ボトムハーフは第2シードのカルロス・アルカラス選手と第4シードのテイラー・フリッツ選手の山となりました。

まず、トップハーフのシナー山から見ていきます。

出典:Tennis TV

シナー山はヤニク・シナー選手が、シナー選手を止められるのはアルカラス選手しかいないのではと言われるほど圧倒的な強さを誇っており、この山はおそらくシナー選手が勝ち上がるでしょう。シナー選手は前哨戦であるローマオープンで、クレーコートを得意としており、かつ直近でも優勝していたキャスパー・ルード選手を6-0, 6-1と圧倒しています。

シナー選手のフォアの平均速度は134km/hであり、ほぼ全球バコ打ちです。繋ぎのスライスやらで凌ごうものなら、前に踏み込んできてウィナーを取られてしまいます。このシナー選手に勝つには、アルカラス選手がやっていたようにシナー選手が苦手とするバックハンド側の高めのボールを打ったり、ループボールやドロップショットで攪乱するしかないでしょう。

https://youtu.be/m6GQUr-JAQY?si=nAhY5WBnidgKu1Bi
出典:Tennis TV

一方で、そんな好調なシナー選手を止める可能性がある若手も最近は出てきております。第5シードのジャック・ドレーパー選手や第14シードのアルトゥール・フィス選手、第19シードのヤクプ・メンシーク選手、ノーシードのジョアン・フォンセカ選手は成長が著しく、注目すべき選手たちです。


次にトップハーフのズべレフ山です。

出典:Tennis TV

アレクサンダー・ズべレフ選手は初戦でいきなり、今年の全豪オープンで当時第5シードだったダニール・メドベージェフ選手などを下して4回戦まで進出した期待の若手、ラーナー・ティエン選手と激突します。

ズべレフ選手は前哨戦であるマドリードオープンでは3回戦敗退、ハンブルクオープンでは2回戦敗退と調子を落としており、初戦から厳しい試合となるでしょう。

近年はツアーでの優勝から遠ざかっている第6シードのノヴァク・ジョコビッチ選手は、直近でアンディ・マレーコーチとの契約を解消しました。同じく調子を落としているジョコビッチ選手ですが、経験豊富でピーキングに長けたジョコビッチ選手がどこまで調子を戻してくるか見ものです。

他に注目すべき選手としては、前哨戦であるマドリードオープンでズべレフ選手を破った、第18シードのフランシスコ・セルンドロ選手と、前哨戦であるイタリアンオープンでホルガー・ルーネ選手を破った地元フランスのコランタン・ムーテ選手でしょう。セルンドロ選手はクレーコートを得意としており、侮れません。

この山は、シナー山とは対照的に誰が勝ち上がってくるか読みにくい山です。


次にボトムハーフのフリッツ山を見ていきます。

出典:Tennis TV

最近絶好調の第8シードのロレンツォ・ムゼッティ選手は大注目です。ムゼッティ選手は前哨戦であるモンテカルロマスターズでデミノー選手やチチパス選手を破って準優勝、マドリードオープンでもデミノー選手やチチパス選手にまたもや勝利してベスト4、イタリアンオープンではメドベージェフ選手やズべレフ選手に勝利してベスト4と、いづれも大会後半まで勝ち上がっています。

他には第4シードのテイラー・フリッツ選手、第10シードのホルガー・ルーネ選手、第21シードのトマーシュ・マハーチ選手、第32シードのアレックス・ミケルセン選手、フランシスコ・コメサナ選手なども要注目の選手たちです。


最後にボトムハーフのアルカラス山です。

出典:Tennis TV

第2シードのカルロス・アルカラス選手は初戦で錦織圭選手と激突します。(→2025年5月24日に、錦織圭選手は全仏オープンを欠場することが発表されました。アルカラス選手の初戦の相手は、予選勝者のジュリオ・ゼッピオリ選手に決定しました。)この対戦カードは楽しみですね。錦織選手は前哨戦であるジュネーブオープンで、期待の若手であるラーナー・ティエン選手に勝利しています。一方でハチャノフ選手との2回戦を腰痛で棄権しているので、コンディションに若干不安は残ります。

一方のアルカラス選手は前哨戦のローマオープンでシナー選手を下して優勝するなど、絶好調な様子です。優勝候補の最右翼であるアルカラス選手に、錦織選手がどのようなプレーをするのか注目です。

出典:Tennis TV

その他にも第7シードのキャスパー・ルード選手や第12シードのトミー・ポール選手はクレーコートを得意としており、アルカラス選手にとっても難敵となり得るでしょう。