今回はメディアで「悪童」と呼ばれることの多いキリオス選手について見ていきます。
プロフィール
キリオス選手の本名は、ニコラス・ヒルミー・”ニック”・キリオス。
出身はオーストラリア・キャンベラです。
生年月日は1995年4月27日で、テニス選手としては中堅にあたります。
2014年のウィンブルドン選手権でナダル選手を破り注目を浴びます。その後も2015年全豪オープンベスト8、ホップマンカップ2016優勝、2022年全豪オープンダブルス優勝など輝かしい成績を残しています。
身長193cm、体重85kgと大型な体型です。
自己最高ランキングはシングルス13位。右利きでバックハンド・ストロークは両手打ちです。
名勝負
まずはキリオス選手が注目を浴びるきっかけとなった、2014年ウィンブルドン選手権4回戦のラファエル・ナダル選手との試合です。
2017年のマイアミオープン準決勝、ロジャー・フェデラー選手との試合も見逃せません。
2019年ウィンブルドン選手権でのラファエル・ナダル選手戦も名勝負でした。
メディアによるイメージとのギャップ
メディアでは何かと「悪童」という枕詞を付されることの多いキリオス選手。
一方で、本人は「自分のことを悪童と思ったことはない」と述べています。
実際のキリオス選手の人物像はどのようなものなのでしょうか。今回は会見での発言などから、キリオス選手の本質を探っていこうと思います。
時速227kmのサービスを彼らに当ててしまったら、“ゴメン、大丈夫?”と声をかけるさ。でも、彼らが間違ったコールをしたら、それに対してどうして俺が同情するんだ? その一つのコールに大金が懸かっているんだ。同情など要らないだろ。意味がわからない
時速227kmのサービスを彼らに当ててしまったら、“ゴメン、大丈夫?”と声をかけるさ。でも、彼らが間違ったコールをしたら、それに対してどうして俺が同情するんだ? その一つのコールに大金が懸かっているんだ。同情など要らないだろ。意味がわからない
テニスマガジン
上記の発言は、アンパイアのコールミスに対して抗議した試合後の、会見での「アンパイアに同情するか?」という質問の回答です。
この回答から、メディアで取り沙汰されるキリオス選手の審判への抗議や悪態は、決してテニスを舐めていたり、やる気がないのでは決してなく、むしろ正反対であることが分かります。
キリオス選手はテニスに関して真摯に向き合っており、人一倍ワンポイントの「重み」が分かっているからこそ、コールミスを許せないのでしょう。