ロジャー・フェデラー選手の引退が発表されて約1週間後に、フェデラー選手の引退試合であるレーバーカップがイギリス・ロンドンにて開催されました。
今回はレーバーカップ2022の内容について見ていきます。
フェデラー&ナダル vs ソック&ティアフォー
レーバーカップは2022年9月23日~25日に開催されるエキシビジョン大会です。
詳細は下記記事をご覧ください。
なんといっても今大会の目玉は1日目のフェデラー&ナダル vs ソック&ティアフォーのダブルスでしょう。
これがフェデラー選手現役最後の試合となりました。
結果は6-4、6-7(2-7)、[9-11]でソック選手とティアフォー選手のペアが勝ちました。
フェデラー選手とナダル選手は試合こそ負けたものの、内容は接戦でした。
アウトになりましたが、ポール廻しを披露して会場を沸かせました。また、スーパータイブレーク6-7から素晴らしいボレーを決めて7-7とするなど、フェデラー選手のトップレベルの技術で魅せてくれました。
ついに第3セットのスーパータイブレークで、フェデラー選手&ナダル選手は9-8とマッチポイントを手にします。ところが、ソック選手のボレーが冴えてました。最終的にソック選手&ティアフォー選手が11-9で制して試合はチーム・ワールドの勝利となりました。
下記は、試合後のフェデラー選手のインタビューです。
「もう一度コートでプレーするのを楽しめた。すべてが最後だった。これ以上ないくらい幸せ。世界中を旅してきた仲間がいる。長い間、一緒にやってきた皆に感謝している。僕にとっては祝杯のようなものだよ。」
そして、その後にフェデラー選手はナダル選手と共に記者会見に登場しました。
「この1か月、強く引退と向き合えたよ。これは終わりではなく、引退しても人生は続いていく。私は幸せで、全てが最高だ。これは、ほんの一瞬の出来事なんだ。」
1日目 第1試合:ルード vs ソック
結果は6-4、5-7、[10-7]でルード選手が勝ちました。
ルード選手は先日の全米オープンでも準優勝しており、世界ランキングを2位まで上げており、現在アルカラス選手に次いで勢いのある選手です。
対してソック選手は元8位であるものの、近年はランキングを落として100位外となってます。
しかしながら、序盤はルード選手の一方的な展開になったものの、その後ソック選手が調子を上げ、非常に面白い試合になりました。
ルード選手は下記動画のようにスポーツマンシップがあり、マナーのいい選手です。
1日目 第2試合:チチパス vs シュワルツマン
結果は6-2、6-1のストレートでチチパス選手が勝ちました。
この最後のチチパス選手のショットは、ライジングのフォアの逆クロスのアングルショットという、ツアーでも年に1回見られるかという高難度のショットです。
これには流石のジョコビッチ選手も驚きの表情を見せています。
1日目 第3試合:マレー vs デミノー
結果は5-7、6-3、[10-7]でデミノー選手が勝ちました。
マレー選手は大手術後にランキングを大きく伸ばしており、デミノー選手に健闘しました。